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北九州市の新しいゴミ処理施設「日明工場」の空間装飾に小倉織を導入 - 伝統と建築が融合するコントラクト事例 -

  • 小倉縞縞
  • 10月9日
  • 読了時間: 2分

更新日:6 日前


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2025年4月に本格稼働を開始した北九州市の新しいゴミ処理施設「日明工場」。

本施設は、「世界の環境首都」を目指す北九州市の理念のもと、廃棄物を適切な処理にとどまらず、地域に根ざした環境教育の拠点としても機能し、地域を象徴する施設として計画されました。


見学ルートは、小学生が環境問題を「自分ごと」として捉え、行動へとつなげられるよう、体験型施設としてデザインされています。北九州市の産業を象徴する「鉄」や、伝統工芸「小倉織」の縞模様をモチーフに構成され、施設全体が一本のストーリーラインで結ばれることで、地域文化と環境学習が融合する空間となっています。


「小倉織」を取り入れた部分は、㈱小倉縞縞が企画し、空間に合わせて制作したオリジナルの小倉織やアートワークが施されており、北九州市の伝統と文化を五感で体感できるようになっています。



▼会議室アートパネル

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▼階段ホールタペストリー


会議室には、青と緑の濃淡で自然の循環を表現した小倉織「環流」のアートパネルを設置。階段ホールには、約20mにおよぶタペストリーが縞の力強さを象徴的に演出しています。


テキスタイルオブジェには、ペットボトルを再生した糸をよこ糸に用い、江戸時代から北九州で親しまれてきた小倉縮を取り入れています。天井照明は、よこ糸を入れて織っている部分と入れていない部分を作り、糸の表情も楽しめ、多彩な素材とデザインが空間を彩ります。



▼テキスタイルオブジェ



▼天井照明

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伝統織物を現代建築に取り入れることで、地域性とサステナブルな視点を兼ね備えた空間づくりを実現しました。小倉織は、壁面装飾や家具、アートパネルなど、幅広いコントラクト案件に展開できるテキスタイルです。


また、入口や管理棟外観のデザインは、染織家・築城則子と建築家・Yang Hen Chenが共同で担当し、一部に「コールテン鋼」を用いて小倉織の縞を表現しました。



▼外観

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▼内観(小倉織の使用箇所)

企画/小倉 縞縞

装飾デザイン/建築家 Yang Hen Chen

小倉織デザイン/染織家 築城則子

照明デザイン/株式会社B&Lighting 佐藤政章


▼入口・管理棟外観

デザイン/染織家・築城則子、建築家 Yang Hen Chen


▼北九州市 日明工場

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